<柴倉山手前(船形山塊)山形県東根市コースその1>

それにしても久し振りの登山だった。東日本震災後では最初になる。
ここの稜線は景色がよく好きな山域だ。手前に最上カゴあり、向かいには仙台カゴが
ある。さらに奥には船形山が控える。稜線を進めば目指す柴倉山(1,276m)だ。

 稜線に出る前には、清清しいブナの林がある。こじんまりとはしているが毎回
足を止めてしまう。稜線までの登山道もほどよいくねりが続き楽しい。

ただ、今年は登山道を倒木が塞いでいるところが数箇所あり、太い幹を大股で越えて
行くことを強いられる。倒木の幹を両腕で抱えると、倒木がやたらと身近に感じ親近感を覚える。

姥地蔵の石像は長いこと風雨、それに雪で丸みを帯びている。地蔵と呼ばれるからには、丸みを帯びた方が柔らかい印象を受けるので私はよいと思う。よく明王道様を見かけるが憤怒の表情というか、怖い顔をしているので休憩の時は避けたい。
 それにしても姥地蔵、風雨に削られたせいか目が大きくまっていて少し異様な
雰囲気になっている。登山道だから夜は獣しかあるかないだろうが、夜見るのは
これまた、避けたい。

途中引き返した理由だが、なんと熊と思われる糞があった、それも数時間前と見える
新しいものだった。妻は目指す柴倉山は未だに遠く、疲れもあってここで引き返したいと言ってきた。私も疲れていたのですんなり了解した。あと5歳若かかったら
無理やりにでも柴倉山を目指しただろう。今は山頂を踏まないことに、こだわりの
ない自分であれば、これまたいたし方ないなと。それにしても糞の量はバケツ一杯は
あっただろう。
↓栗畑を過ぎて稜線に出てまもなく仙台カゴが目の前に大きく構える。
登山日:2011/06/22(水)
天気:晴れ曇り
形態:2名(妻)
登り:駐車場(柳沢小屋の先)9:00〜11:00(姥地蔵を過ぎたあたりで引き返す)
下り:11:00〜13:00駐車場
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